海外で子育てをする上で、日本の教育を取り入れたいと考える方は多いでしょう。特に、マルチリンガル子育てを目指す家庭にとって、日本語の学習環境を確保することは非常に重要です。そんな中、「スマイルゼミ」
今回は、スマイルゼミを海外で使う方法と、その実際の使用感を詳しく紹介します。
スマイルゼミとは?
まず、スマイルゼミは日本国内向けに提供されているタブレット学習サービスです。幼児から中学生までを対象とし、ゲーム感覚で楽しみながら学べる点が特長です。特に、タブレット一つで国語、算数、英語、理科などの主要科目をカバーしているため、学習の進捗状況が一目で分かるのが魅力です。
しかし、問題となるのは、海外でもこのスマイルゼミを使えるかどうかです。
海外でスマイルゼミは使えるのか?
結論から言うと、スマイルゼミは海外でも利用可能です。息子はフランス、ベトナム、日本、ブルネイ、マレーシア、タイなど数カ国に滞在し、スマイルゼミのタブレットを使用しました。どこでも問題なく使用できて学習を継続できました。
ただし、いくつかの工夫が必要になります。
海外からの申し込み
スマイルゼミは日本国内のサービスなので、通常、スマイルゼミ公式サイトからの申し込みは日本国内の住所が必要です。しかし、海外在住でも申し込む方法があります。
それは、日本国内の転送サービスを活用することです。多くの海外在住者が利用している「転送コム」や「御用聞キ屋」などのサービスを使い、日本の住所に配送し、それを海外へ転送してもらう形です。私自身もこの方法で申し込み、問題なくタブレットを受け取りました。
スマイルゼミのタブレットは、リチウムイオンバッテリーが内蔵されています。そのため、通常の国際郵便やEMSで配送できない国があります。ですが、転送サービスの会社が適切な配送方法を選択してくださいます。
ちなみに、私はフランスでEMSで受け取りました。料金は通常よりも少しかかりましたが無事に手元に届きました。
海外からスマイルゼミを申し込む。
↓
日本に住んでいる家族や友人に依頼してタブレットを受け取ってもらう。
↓
・一時帰国の際に自分で海外に持って帰る。
・家族や友人が居住地に来る際に持ってきてもらう。
・海外転送サービスを利用する。
インターネット環境の準備
スマイルゼミを利用するためにはインターネット接続が必要です。特に、定期的に学習進捗をスマイルゼミのサーバーに同期するため、日本国内と同様に安定したインターネット環境が必要です。
ただし、スマイルゼミのコンテンツ自体はダウンロード可能なので、オンライン環境がない場所でも学習が続けられます。たとえば、旅行中でもWi-Fiが一時的に使えれば学習をダウンロードして、移動中やWi-Fiのない場所でも学べる点が便利です。
旅行の移動中やWi-Fiのない場所では「おでかけモード」の設定をONにします。出かける前に事前にデータをダウンロードしておくことで、外出先でも継続して学習できます。利用できない機能もありますが、移動や旅行中で学習するには十分です。少しの時間でもタブレットに触れて、学習を継続して習慣化することが大事です。
実際に海外でスマイルゼミを使ってみて
私の息子は、4歳からスマイルゼミの幼児コースを利用しています。最初は日本語に対する抵抗感がありましたが、スマイルゼミのゲーム感覚の学習アプローチが、子どもの興味を引き出しました。特に、キャラクターや音声ガイドが豊富で、まるで遊んでいるような感覚で学べるため、息子も飽きずに毎日学習を続けられています。
さらに、スマイルゼミの大きな利点は、どこでも学べる手軽さです。海外在住者にとって、旅行や出張が多い生活スタイルでも、タブレット一つで日本の教育を続けられるのは非常にありがたいです。
実際、私たちが海外を転々としたり、家族旅行の際も、タブレットを持ち運んで、ホテルや空港で学習を続けることができました。毎日数分でも学習を続けることで、息子は学びを忘れることなく、日本語力を少しずつ積み上げています。
スマイルゼミのメリット
習慣化できる
スマイルゼミには、習慣化につながる要素があります。毎日の勉強時間設定や、自分のアバターを設定するマイキャラ、学習が終わった後のご褒美的なゲームや、定期的なイベントなど、勉強を飽きさせず続ける工夫がされています。
息子はスマイルゼミを3年間継続しました。毎日は無理でしたが、1週間のうち4日は15分くらいずつやりました。
日本語の環境を維持できる
海外に住んでいると、どうしても日本語に触れる機会が少なくなりがちです。スマイルゼミを使うことで、日々日本語の読み書きを練習することができ、日本語力の維持・向上に役立ちます。
ゲーム感覚で学べる
スマイルゼミは、単なる勉強アプリではなく、ゲーム要素が豊富に含まれています。そのため、子どもが飽きずに楽しく学べるのが特徴です。特に、学習の進捗に応じてメダルを獲得できる仕組みなど、やる気を引き出す工夫がされています。
ゲーム感覚といっても、スマホやiPadは、他のアプリやゲームに目移りしてしまうけど、スマイルゼミは学習コンテンツしか入っていません。今日の学習が終わった後のゲームも頭を使うようなものがありました。ゲームが学習のご褒美になりつつありましたが、時間がくると終了するので、それほど長く遊んでいることはありませんでした。
持ち運びに便利
タブレット一台で学習が完結するため、海外旅行や帰省の際も簡単に持ち運べます。飛行機の中やホテルでも学習を続けられるので、場所を選ばない点が大きな魅力です。
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海外でスマイルゼミを使うためのポイント
日本の転送サービスを利用する
先述の通り、スマイルゼミは日本国内向けのサービスなので、申し込み時には日本国内の住所が必要です。しかし、転送サービスを利用すれば、簡単に海外でも受講が可能になります。たとえば「転送コム」や「御用聞キ屋」などの利用を検討しましょう。
安定したインターネット環境を確保する
学習コンテンツのダウンロードや進捗の同期にはインターネットが必要です。Wi-Fiが不安定だとダウンロードに時間がかかります。海外でも安定したWi-Fi環境があれば、問題なく利用できるでしょう。
必要に応じてVPNを活用する
場合によっては、地域制限がかかることも考えられます。その際は、VPNを使って日本のサーバーを経由して接続することも可能です。
注意点
海外での動作環境の保証はなく、海外で壊れた際の修理も難しいですね。もし壊れたら日本に一時帰国の際に修理を依頼するしかないです。壊れないことを祈るばかりです。
充電のACアダプターは、海外でも使用できる100~240Vの電圧で、変圧器がなくても使えます。ただ、日本のコンセントプラグの形状(Aタイプ)なので、フランスやオーストラリアなど、それぞれの国のプラグをつける必要があります。
まとめ
海外に住んでいても、日本の教育サービスであるスマイルゼミを使って、子どもの日本語学習をサポートすることは十分可能です。転送サービスを使えば申し込みも簡単ですし、タブレット一台でいつでもどこでも学習ができる便利さは、忙しい海外生活にもピッタリです。実際に、私の息子もスマイルゼミで毎日楽しく学んでおり、日本語力を確実に伸ばしています。スマイルゼミをやって良かったと思っています。
もし、スマイルゼミを海外で使いたいとお考えの方は、ぜひ公式サイト(スマイルゼミ)から詳細を確認し、申し込んでみてください。お子さまの学習環境を整え、海外生活でも日本語教育をしっかりサポートしましょう!
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